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本、建築、ときどき旅。
by fracoco-Y
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6年1組、同窓会
3月中旬、思いがけず舞い込んだ一枚のハガキ。

この度、昭和62年度卒業***小学校6年1組(**級)による
クラス会を下記の通り開催致します。
時節柄何かとお忙しいとは存じますが、是非ご出席下さいますよう
ご案内申し上げます。・・・

えー!
と驚く。

ムリもない。20年ぶりなのだ。

4月5日、心臓バクバクで会場に向かう。
えーと、私は誰と親しかったんだっけ。
同じクラスには誰がいたっけ。
・・なんて反芻しながら。

集団生活に馴染まないタイプ、と思っていて、
仕事場はボスとのマンツーマン、
というのもむしろ私には居心地が良かったりするのだけれど、

その日、あ、クラス会っていいものかも、
と思ったのは我ながら意外だった。

やんちゃだった男の子たち、
快活な女の子たち。

彼、彼女たちが、当時の面影を残しながら、
バランスの取れた、情緒の安定した大人になっていて、
しかも結婚して子供が2人、とかいたりすることに、
瞠目する。
クラス一のかっこいい男の子はますますかっこよくなっていて。
(かつての美少年がすっかり面変わりして見る影なし、というのは
同窓会につきもののネタの一つだが、一方でこういうこともあるのだ。)

当時は何となく気が引けて、或いは衒いがあって話せなかった子と、
何気ない話ができること。

あー・・、なかなか分け隔てのないクラスだったんだ。
当時の私が気づかなかったのか、あるいは年月がそういう風に
導いたのか。

担任の先生もお招きして。
当時の先生が、今の私たちと同じくらいの年齢であったことを
知った。

20年ぶりの同窓会が実現した経緯。
はじまりは、ミクシィ。
ある一人がミクシィの中に、62年度卒業6年1組のコミュニティを
開いたところから。
やがて連絡の取れる、親しい範囲で集まるようになり、
卒業20年を機に、全員に声を掛けてクラス会を、との運びになった、らしい。

クラス会実現の功労者ともいうべき、そのコミュニティを開いた男の子。
当時はやんちゃで、イタズラばかりしているようなイメージがあって。
いわゆる優等生とか、学級委員とかいうタイプでは全然なくて。

でも、あ、この人なりの洞察とか、リーダーシップを発揮しているんだな、
ということをひしひしと感じた。

私は(家族も)当時の家(小学校のまん前だった!)には
もう住んでいないのだけれど、
「家の趣きが変わったよね。木の格子(トレリス?)が置いてあって、
中から出てきた人が茶髪で、表札が変わってたから、
ああ、引っ越したんだな、って。」
私は、彼がそういう注意を払っていたことにすこし驚き、
敬意と感謝とを感じた。
彼には、地域、という意識があって、地域の変化を
どこかできちんと感じ取っているんだな、と。

先生から、連絡・調整役の女の子へのメール。
「昨日はありがとうございました。嬉しかったです。
昨日は楽しくてなかなか眠れなかったです。みんな堅実に生きているんだなあと思いました。
また呼んでやってください。嬉しかった。」

そう、私も先生と同じ風に思ったのだった。
by fracoco-Y | 2008-04-07 01:45 | diary
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