本、建築、ときどき旅。
by fracoco-Y
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
2008年 08月 04日 ( 1 )
星新一、海
なんでまた・・・・・
という結末の話が結構好きである。

この間、たまたま夜にtvを見ていたら、NHKで、星新一、ショートショート、
なる番組をやっていて、見てしまった。

その中で、「海」という話にハゲしく心揺さぶられたので、ご紹介。

海辺の町に、漁業で生活する一家が住んでいた。
その日は、魚のほかに、タコがとれた。

タコはすぐに食べなくても、と、台所にある桶の中へ入れておいた。

次の日、野菜が減っている。
タコが食ったのだろうか。

するとそこへタコがするするとやってきて、まるで当たり前みたいに
お櫃から飯をよそって食べ始めた。

ためしに、と豆の煮たのを与えてみると、食べる。
貴重だが、茹でた卵も。
大根と、菜っ葉も。
酒を飲ませると、妙な踊りのあと、
だらしなく眠ってしまった。

その後、タコは主人について漁に出かけたり、
(タコが教えた場所ではおもしろいように魚が捕れた)
皮膚が乾いてきたので、ガマの油を塗ってやると、
そのうちに、毛が生えてきた。

さわると、いい手触りである。

話を聞いて、見にくる人もいる。
想像していたようなグロテスクさはないし、
かわいらしいし、
動作はおもしろいし、

たのしませてもらったお礼に、と何か置いていく人もあり。
それで、別に、変事も悪事も起こらなかった。

主人はその後、60年近くを生きた。
かぜをこじらせて主人が死んだ日、
タコは海へ帰って行った。
あまりに長寿だったので、そのころのことを否定できる人は
いなかった。

あれはほんとうに、タコだったのだろうか。


いい話だ・・・・・・。
もう、私は心をわしづかみにされてしまいましたよ。
このアニメーション、ご覧になりたい向きは「you tube」へ。

星新一、で検索すると、「星新一ショートショート9話」、というところで見られます。
(3作品目)
[PR]
by fracoco-Y | 2008-08-04 20:15 | tv