本、建築、ときどき旅。
by fracoco-Y
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たまに、同じ電車に乗り合わせる人がいる。
たいそう上背があって、細身でスキンヘッド。
細身のスーツに細身の靴。
眼光鋭く見えるので、
会社員とは世を忍ぶ仮の姿で、
実は刺客ではなかろうか?(←子供の発想)
…と思ってみたりする。

今日、帰り道、その人が同僚とおぼしい小柄な人と、電車を待ちながら話しているところを目撃した。

何というか、想像と違う、案外かわいらしい声なので驚いた。
(では、一体どんな声を想像していたのかと問われたら、考えてしまうけど。)

もう、年の瀬。

電話越しの声にうっとりしていた某社のS氏は、今年一杯で会社を退社されるそうだ。

退社挨拶のメールをいただいた。
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# by fracoco-Y | 2008-12-20 00:52 | diary
見たい展覧会
電車の吊広告にアンドリュー・ワイエス展の案内が出ている。

中学の頃、美術の教科書にワイエスの絵が載っていて、
昼下がりの農場に牛が佇むところが描かれていたのだが、
何だか静かな写真のようだった。

そういえば、昨日のハンマースホイの絵にも、写真的なところがあって、
彼は広いキャンバスに絵を描いたあと、
それをトリミングしたりしていたらしい。

で、ワイエスの絵にも私は、晩秋から冬にかけての空気を感じる。
この二人の絵が似ている…というのではないが、
どこか通じる空気を感じていて、

どちらも、人が、立ち去った後のような気配が漂う。

気持ちのよいさびしさと清潔さと、ほの温かさ。

ワイエス展はBunkamuraで23日まで。
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# by fracoco-Y | 2008-12-08 09:29 | art
ハンマースホイ
上野の西洋美術館で、展覧会を見た。

ハンマースホイ、という不思議な名前の画家の絵画展である。

ハンマースホイのホイ、というのは何かの掛け声かしら?
などとあらぬことを思う。

つい最近まで私はこの画家の名前さえ知らなくて、
先日tvで知った。

誰もいない室内の風景を描いていて、よく見ると閉ざされたドアには取手がない。
妙な絵なのだった。
すごーく正確に描写されているようで、思いがけないところがデフォルメされている。

ハンマースホイの世界は、私が小学校に通っていた頃の冬の日曜午後3時を彷彿とさせる。

曇天だけど、冬にしてはそれほど寒くないある日。
休日はもうじき終わってしまう。
でもまだしばらくは日曜日。
という不安と安堵がないまぜになった感じ。
デンマークのコペンハーゲン出身で、
ひたすら自分の身近な題材を描いた画家。

でも、私小説的ではなくて、どこか突き放したような、清潔で、潔癖で
夏目漱石風に言えば、「非人情」な感じがする。
それでいてほの温かい。

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# by fracoco-Y | 2008-12-07 17:33 | art
裁判員制度と定額給付金
遅まきながら。

二つともいらないんじゃないの?
と私は思う。

裁判員制度について。

たいてい、私は、新しい法律がキライである。
ああしろ、こうしろと言われるのが嫌いなので、
今度から、後部座席はシートベルト着用、などと言われても
知るか。
と思ってしまう。

裁判員制度の場合、少なからぬ労力と時間を(たぶん精神力も)要することであるので、
社会に出て働いて、税金を払って、社会保険料を払って、
この上さらに負荷をかける気?
と思ってしまう。

また、何か事件が起きて、茶の間でTVなど見ながら、事件の関係者でもないのに、
犯人を死刑にしろ、とか、無期懲役にしろ、と言うことが理解できない。
(裁判員制度とはそれを茶の間から裁判所へ移しただけのような気がする。)
犯人の懲罰に関わるのは被害者と関係者、法律の専門家だけで充分なのでは?
と思う。

そもそも人を裁くのが難しい。

最近の新聞記事。
那須隆さんという方の訃報が社会面に報じられていた。
那須さんは、かの那須与一の直系の子孫。
1949年、弘前大学の教授夫人殺害容疑で逮捕、起訴。
本人は一貫して容疑を否認するも、懲役刑が確定。
ところが刑期をおえて出所した後の1972年、
真犯人が時効後を見越して名乗り出る。

ヒドイ目に遭わされた、
では済まされない話である。
国や、司法関係者や、警察は、どう贖ってくれると言うのだろう?
たとえ、億単位の賠償金をもらったとしても、
失われた時間は戻せない。

さて、定額給付金については、
大金をバラ撒いてる場合じゃないでしょ?
と。
非正規雇用者支援とか、教育助成とか、
中小企業や自営業者の支援とか

いくらでも使うべき道があるのに。
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# by fracoco-Y | 2008-12-07 01:55 | diary
ヨルン・ウツソンの死とレヴィ=ストロースの誕生日
つい最近の新聞の社会面から。

まず、建築家のヨルン・ウツソンが亡くなった。
一般的には、それほど名前の知られた建築家ではないと思うが、
名前を知らなくとも、シドニー・オペラハウスの設計者と言われれば、
ああ!
と思われる向きも少なくないにちがいない。
近現代の建築で、世界遺産に登録された建築はいくつかあると思うが、
存命中に自分の設計した建築が世界遺産に登録されたのは、
彼くらいではなかろうか?
という気がする。

ついで、思想家のクロード・レヴィ=ストロース、100歳の誕生日の記事。

レヴィ=ストロースの名前を初めて聞いたのは学生時代だったと思うが、
その頃すでに歴史上の人物と思っていたので、
誕生日と聞いて腰を抜かさんばかりに驚いた。

ウツソンといえばシドニー・オペラハウスで、
ほかの建築を知らないなぁ、と思ったら、
ボスが、住宅を見たよ、という。
個人邸なので、一般に公開などしていないが、
外から覗いたのだと言う。
すばらしい住宅だったそうだ。

それにしても、外から見知らぬ東洋人が家を覗き込んでいるのを、
その家の人が気がついたとしたら、
さだめし驚いたに違いない。
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# by fracoco-Y | 2008-12-02 23:38 | diary
世界エイズデー
12/1は世界エイズデーなのだそうで。

エイズ、というと私は、エイズで亡くなった、と言われるフランスの思想家、ミシェル・フーコーと
エルヴェ・ギベールの自伝的小説「ぼくの命を救ってくれなかった友へ」
を彷彿とする。

不謹慎な言い方かも知れないが、思想家とエイズ、というのは
かなり異質な組合わせのように思われて、
ひどくびっくりしたものだった。
思想家の生活というのは、思索的で、慎重で、あまり外部と接触しない、というイメージがあったので。

「ぼくの命を…」はもう十年以上も前に読んだと思う。
ディテールは忘れてしまったが、
エイズを発症して、さまざまな治療方法を探りながら生きるギベール、
新薬を求めて友人に働きかけながら、結局果たされないところに、痛々しい感触があった。

ギベール、また読んでみようかな…。
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# by fracoco-Y | 2008-12-02 00:04 | diary