本、建築、ときどき旅。
by fracoco-Y
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
タグ:シングルモルト ( 1 ) タグの人気記事
アスキボー
ウイスキーに目覚めた。
3月のこと。

法事で渡道の折、時間があったので、どこかへ行こうか、
と思ったのがことのはじまり。
子供の頃は繁く滞在したので、札幌市内はあらかた廻っている。
観光案内所で、北海道遺産、なるパンフレットを手に取り、

ーそういえば、余市へは行ったことがなかったな。
ということをふと思う。

それはそうだ。
余市といえば、ニッカウヰスキーの蒸留所。
子供には関係のないお話である。

ヴェルモットにアブサン、ワインにシャンパン、ウイスキー。
洋酒の言葉の響きには惹かれつつ、
ウイスキーといえば、若気の至りでその昔、
ジャックダニエルをあおって泥酔した記憶。
以来、何となく敬遠して今に至っていたのだ。

しかし・・・。
右目でウイスキーを敬遠しながら、左目では
ウイスキーに憧憬を覚えていたとも言える。

ウイスキーの語源はケルト語。
ケルトと聞けば、今でも耳の感度が上昇する。
あ、そういえば、いつかダブリンの街中で見たあれは確か
蒸留所。
銅で出来たたまねぎ形のスチルポットが目に浮かぶ。

昭和初期に建てられた施設群が今なお残り、
石積みの壁に赤い屋根が心を惹く。
小樽からバスを乗り継ぐこと30分。
まだ雪の残る余市に‘そこ’はあった。

e0132381_23314596.jpg


折角だから、と買い求めた蒸留所限定の樽出原酒。

これが素晴らしかった。

背中に火を吹き込まれるような。
舌触りは滑らかで、刺激的で、濃厚。
それをほんの少量、なめるように含む。
飲み終わったグラスに水を注ぐと、樽の香りが拡がる。

帰宅して調べ始めたウイスキーについて。

通常、ウイスキーは瓶詰めの際に樽同士を掛け合わせたり、
加水調整されたりするが、樽出原酒(カスクストレングス)とは
加水調整せず、唯一の樽から瓶詰めされたウイスキーのこと。
アルコール度数も高い。

シングルモルト:一つの蒸留所のモルトウイスキーのみによるウイスキー
ヴァッテド・モルト:複数の蒸留所のモルトウイスキーをヴァッティングしたもの。
ブレンデッド・ウイスキー:モルトウイスキーにグレンウイスキー(モルト以外の
             穀物を含むウイスキー)をブレンドしたウイスキー。

グレンドロナック、オーヘントッシャン、クライゲラヒ、
アバフェルディ、ノッカンドゥ・・・。
スコットランドのシングルモルトの名前はどれもケルト的だ。
言葉の響きに陶然とする。

森茉莉式に言えば、私はウイスキーを利き酒でもするように、
あるいは気分を飲んでいるのであって、
到底、ウイスキーを飲んでいる、とは言えないかもしれない。

でも。
このごろウイスキーに夢中。

e0132381_23342525.jpg

[PR]
by fracoco-Y | 2009-04-23 23:33