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本、建築、ときどき旅。
by fracoco-Y
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時空飛行
この間、渋谷駅前の交差点を渡ったところで、
センター街から大音量のB'z。

‘流れてゆく遠い街の灯が、知らん顔で美しい…’

私が、高校生の頃に流行った歌。

その頃私は高校生で、ショートカットで、ミニスカートなんか履いていたのだ。

ーはやくピアスをあけたくて、うずうずしていて。

ー夏に、友達のBちゃんと、浜名湖までB'zのライブに行った。

ーレポート用紙で友達と手紙をやり取りした。

ー横浜駅から河合塾に向かう途中の、
ステラおばさんのクッキーの匂いがひどく魅惑的だった。

ー遠い学校の子に一目惚れした。

そういえば、めっきり一目惚れというものをしなくなった。
一種の老化現象なのか。

風景が、1993年のそれに見えた。
by fracoco-Y | 2008-09-30 23:52 | diary
ほーびに抱いてあげます
先日、図書館で
何かおもしろい本はないかなぁ、
と物色していて。

たまたま手に取った鴨居羊子の本。

ーあ、これは。
森茉莉、武田百合子の文章に通じる匂いを感じて、
私はうれしくなった。
率直で、歯に衣着せない物言い。
天衣無縫、ワガママ、かつ
細やかな眼差し。

鋭い言語感覚はどこからくるのだろう?
と思ったら、
もと新聞記者だった。のちに下着デザイナーに転身。

すばらしい色彩の、ヘタウマとも言える絵を描くし、
ノラ犬、ノラネコと話ができる。

彼女が子供だったころ、
ねずみ捕りにかかったねずみが、
野菜くずなど行儀よく両の手で持って食べるところを見ると
とても殺すにしのびず、
野原へ連れて行って放してやったら、
ネズミは降って湧いたあまりの幸福をにわかには信じかねて
しばらくその場でぼーっとしていた、
など
なぜかおもしろせつない話の数々。

明治生まれのすぐれた気性の母上が、
「今度成績がよかったら、お母さんがほーびに抱いてあげます。」
と言ったエピソードにもぬくもりがあり。
by fracoco-Y | 2008-09-29 23:46 | book